久々の神保町

きのう。夕方ごろから、神保町のブックフェスへ。


この街にくると、昔近所にあった、
記憶の中の古本屋に帰ってきたような気がして、
なんとも言えない懐かしい気分になる。


薄暗い室内に、背の高い本棚。
店内のすりガラスから外を振りかえると、
外の喧騒がずっと遠くに感じられ、
店の奥へと進むにつれ、異様に静かになっていく・・・。


そんな、
まるで時間が止まったかのような店の一角で、
古本特有のあのにおいを嗅ぎつつ、
かわいた埃のように降りつもった言葉の気配に
耳を澄ましているのが好きだった。


なんて、思い出しつつ、
フェス会場へ向かったのだが、
なんと雨のため早期終了で店じまい!
ということでほとんど見れず。。
結局、いつもいく小宮山書店へ行って、本を4冊購入。


親鸞教行信証』(岩波文庫
・藤沢令夫『プラトンの哲学』(岩波新書
・小川方夫『夏の葬列』(集英社文庫
・『ドイツロマン派全集第二巻・ノヴァーリス』(国書刊行会


しめて千円弱也。(安い!)


もっとも、
本を買えば知識が成るわけじゃなし、
せっかく買っても、読まなきゃしょうがないんだけれど。
(どうもさいきん積読傾向がひどいので)


読書でも朗読でも日記でも何でもいいから、
「ことば」を回復する習慣を失わず持ちたいものだ。