自我崩壊

きのうの朝、はなまるマーケットに10分ほど生出演して、
いつの間にか「癒し系占い師」とか紹介されつつ、
占い(?)的なことをしてきたんですが。


夜、
夢の中で裸の女性が寝ていて、
憐憫の感情を抱いて近づくと、
突然こちらを向いて
「おあぁぁぁぁぁぁあぁあああぁぁぁ」
と叫びはじめ、
その狂気の眼と、大きくあいた口、
そして大音響に、
自分も狂いそうになり、
ものすごい大声で絶叫してたら、
隣りに寝ていた人に顔をはたかれ、
叩き起こされるという
なんだか大変な体験をした。


で、さっき仕事がひと段落したから、
考えてみた。


なにがそんなに怖かったのか。
恐怖の原因はなんだったのか―。


細部まで思い出して、
もう一度当時の夢の状況を洗いなおしてみて、
『自我崩壊』というキーワードで考えがまとまってきた。
(って言うと怖いけど、まぁ大袈裟な話じゃなくて)


あれは、
人間の社会的ペルソナが崩壊するときに現れるひずみに、
本当の自分が引きずり込まれそうになるときの「恐怖」、
そしてその時にこころを守ろうと作動する「防衛」
だったのかも、と。


朝、テレビ用の占いを得意気にやっていた自分。
昼すぎ、ふと客観的に朝の光景を思い返した拍子に、
その滑稽さに気付いてしまって、
恥ずかしさやら自己嫌悪に苛まれてた。
夜、人に「癒し系じゃなかったら、どう見られたいの?」
って聞かれたときに、
こころの中を何かがかすめた。
けど、それを押し込めて、寝てた。
それで、かすめた何かが夢で噴きだしたのかな。


癒し系じゃなくて、
「学究派と思われたい」とあのとき一瞬思ったけど、
そうも言えないから。


自分は占い的にポップで分かりやすい言葉を話そうとしてる、
その「薄っぺらさ」に嫌気が差したんだけど、
(2ちゃんの実況板ではなまるの模様が袋だたき)
でも逆に、「学究」とか「研究家」に戻るだけでもダメなんだよね。


いまさら、例えば「ユング心理学の研究者」じゃ、
自分の言葉にならない。


結局、自分の言葉で勝負するしかない。
「何々っぽい」占いはやめよう。


でもじゃあ、自分らしい占いって何だろう?


それには、一足飛びの答えなんてなくて、
ひとつひとつ、自分の頭で気になることを考えて、
日々、言葉を紡いでいくしかない。