木星・海王星の合 1
5月はいよいよ(厳密に言えば21日あたりに)
水瓶座で木星と海王星の合(重なり)がある。
拡大・拡張を意味する木星と
無意識の大海を司る海王星の組合せ。
これは12〜13年に一度の配置で、
前回は1997年のアジア通貨危機。
今回は木星の逆行が絡む影響で
この合が3回も起きて
かなりクローズアップされている。
やはり、この木星・海王星の動きこそが今年の目玉です。
前回のエントリーで言及していなかったけど、
今回の木星・海王星の合には、
魂の傷を象徴するキロン*1も重なっており、
ちょうど木星と海王星が包み込むかのような配置になっている。
海王星・キロンの合は2013年まで続くが、
これが木星・海王星の合と重なるのは、
そうそうないイベントと言える。
時代的にも社会の病み(闇)がかなり進行しているから、
こうした強烈な受容のパワーの沸き起こりは、
まさに願ったり叶ったりという感じ。
具体的にはどんな影響が出るだろうか?
オキタさんがやっている
自殺防止運動「生きテク」
の自殺をやめた人の数字*2にも注目だ。
星の配置的にも
土星・天王星・冥王星などがシビアに引き締めているから、
そうした動きとバランスをとる意味でも、
木星・海王星・キロンの組合せの
「犠牲と赦し」
という超・理想主義的な一面が
かなり強調されるのではないだろうか。
(ちょうど最近「海容」がテーマのテレビドラマが始まりましたね)
それからもうひとつ、
前回のエントリーで言及していなかったことで、
大事なポイントがあった。
実は恥ずかしながら、
友人に言われて初めて気付いたのだけど、
海王星と天王星が、それぞれ水瓶座と魚座にあって、
ミューチュアル・レセプション*3になっている。
海王星が冥王星から数えて2番目の天体で、「方向性の模索」を意味するとすれば、
天王星は冥王星から数えて3番目の天体で、「具体的な行動」を意味する。
社会の具体的な変動に関しては、
海王星より天王星の方が影響力は断然上。
つまり、この配置を両者のエネルギー交換がより促進される暗示と見れば、
木星・海王星の受容の波が、
具体的な行動に移されやすくなるということを意味する。
では、どんな「行動」によって
「赦し*4」が起きやすいのだろうか?
こう問うときに、
どうしても意識にのぼってくるのが、
貧困を抱える派遣労働者たちに向けられてきた「自己責任論」であり、
その一方で、彼らを擁護する若手論壇人が主張していた、
「格差社会やグローバル化がいけない」という論調のピンボケぶりだ。
長くなったので、今回はここまで。
*1:天王星と土星の間にある天体。個人の魂の傷ついた部分や、トラウマの場所を表すとされ、積極的に克服されたときには癒しの力を持つとされる。
*2:2007年12月31日以降、同サイトを見て自殺をやめた人の数が公表されている。2009年の年始時点では6000弱だったが、2009年5月6日現在7559人を記録している。
*3:互いの支配星座に天体が位置している状態のこと。この場合で言うと、水瓶座の支配星である天王星が魚座にあり、魚座の支配星である海王星が水瓶座にある。言わば、フランス国王がイギリスを訪問中に、イギリス女王がフランスに滞在しているようなもの。王らは自分たちの支配領域を越えて互いに影響力を発揮する。
*4:許しと赦しの違いについて。「ゆるす」ということは、自分を傷つけた人や犯罪者のしたことを認めることではない。犯罪者への罰則を軽減していいということでも決してない。「ゆるす」とはそういうことではないんです。「ゆるす」とは、自分の中にある自分を責めるネガティブな気持ちを手放すこと。自分を赦(ゆる)さないでいると自分がどんどん生きにくくなってしまい、そのうち灰色一色になって、何かが死ぬ。赦すとは、まさにそれを防ぐための犠牲的行為であり、そのためには海のように大きな受容の力が必要です。従って、上記の「どうやって赦しが起きるか?」という問題も、いかにして社会の中のネガティブな想念が手放されるのか、そのための犠牲はどこからどうやって調達されるのか、という問題と同義なんです。そういう意味では、草なぎ剛(つよぽん)も本人の自覚とは無関係に、どこかでスケープゴートをやらされているのかも知れない。だとしたら、まさにアイドルの鑑ですね。 参照:『ゆるすということ―もう、過去にはとらわれない』: ジェラルド・G. ジャンポルスキー, Gerald G. Jampolsky