archaic smile

想いを言葉にすることで わたしはその想いから隔てられ 想いは元の想いではなくなってしまう 時間について語らないとき 私はそれを知っているにもかかわらず 語ろうとすると 途端に知らない何かになってしまうように 美しいと言えば 美しさに呪縛され そこに…

占星術のメンタルモデル

数年前、大学生の頃に読んだユングの著書の中で、 感銘を受けた言葉があった。 「心理学の法則では、内的環境が意識されないと、外的にはそれが運命として生ずる。 つまり、個人が未分化で、自分の内的矛盾を意識しないでいると、 世界は必ず葛藤という形で…

裸の大将からモーセへ

会社を辞めてフリーになってから、 もう4ヶ月が経つ。最近特に、日常での変化が多くなってきたので、 進行の月などの星の動きを、 たまにこうして日記に記しておこうと思う。 月とセットと言えば太陽だが、 進行の太陽というは「何が努力テーマとなっている…

「脱-幻想」的態度

いちおうこのブログのテーマは、 「脱-幻想」ということなので、 そのことについて少し触れておきたい。 自分の中での定義づけとしては、 この「脱-幻想」的な態度というのは、 世界を幻想として切り捨てて「あの世への帰還」への 熱望的な気分を表明するも…

幻想文学としての科学

今月のニュートンの特集は「時間」。ループ量子重力理論で有名なスモーリン博士のインタビューが載っていたので、今回は即買い。Newton (ニュートン) 2009年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: ニュートンプレス発売日: 2009/03/26メディア: 雑誌購入: 2人 クリ…

「ありのまま」って何だ?

季節が巡れば、おのずと桜のつぼみはふくらみ、 春爛漫の華やかなときを迎える。 先週、カードをひいたら 「自然の流れに任せて/ありのままの自分で」 と出たのだけれど、そのことさえも忘れて過ごしている内に、 ひとつふたつと、カードの内容を考えさせる…

最近読み返した本(4/1〜5)

四月のはじめは復活祭の気分。 思考が自我の殻をやぶって、遠く空間の果てにまで流れ、暗く不確かなところで何かと結びつく。そんな気分のときは、新しい本ではなくて、 昔読んだ本を読み返したくなる。 魂のロゴス―宇宙と叡智をめぐる対話作者: 菅原浩出版…

偶然と本質

「人よ、本質的なものとなれ。 なぜならば、 世界が消滅するとき偶然は滅び、 本質的なものだけが生き続けるからだ。」(『シレジウス瞑想詩集』より抜粋) 世界の消滅とは、 人間の生にとっては「死」であり、 日々の生活においては一日の終わりに訪れる「…

「脱幻惑」と「軽薄さを生きること」は両立するか?

最近勤めていた会社を辞め、 ハローワークに失業保険の申請をしにいく以外は、 友人の会社を手伝ったり、占いの勉強をしたり、 たまに知人と飲みに行ったりするような日々が続いている。 これまでにない解放感と、たまらない不安との間で揺れることもあるが…